2014年02月10日

ドイツで味わったビールと音楽 門出 浩之(もんで ひろゆき)


協会で働きはじめたハノーファー市制750周年にあたる1991年の夏は、キルヒハイムとオッテルンドルフの青少年施設での研修を経て訪独使節団に合流するという、夢のような三ヶ月でした。

研修は、施設の裏方の動きを学ぶため、それぞれひと月ほど滞在するものでしたが、キルヒハイムでは休憩時間ごとにバックヤードでビールをごちそうになりまして、そこではじめてヴァイツェン(小麦入りビール)を覚えたのでした。今だから言えることですけれど。


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また、研修の間を縫って林先生に同行し、ライプツィヒなど統一直後の旧東ドイツ地域を訪問したり、ミュンヘン〜ザルツブルクへの一人旅に出かけたりした際には、伝統あるホールで本物のオーケストラや室内楽に触れることができました。

中でも、旅先で教会にふらっと入って聴いたオルガンリサイタルでは、自然と涙があふれてくるという体験もしました。開演を待っていると突然鐘楼から鐘の音が降りそそぎ、聖堂が響きで満たされました。そして、その残響が消えゆくところにかぶさるようにしてJ.S.バッハの前奏曲が厳かに始まった瞬間、感動に打ち震え終演まで腰が立たなくなりました。当初は途中で退席するつもりでしたが、このためホテルに戻るのがずいぶん遅くなってしまい、林先生に大目玉をもらったのもいい思い出です。

その後紆余曲折ありまして、昨年夏(20138月)広島市中区袋町に、クラシック音楽に包まれながらドイツ樽生ビールを味わう店( " o k t a v ."  Classical Music Pub)をもちました。今となってみれば、このときの経験がそのまま生かされています。落ち着いた雰囲気の中、いい音響で聴いてもらったり、店内ライヴで生演奏の迫力を感じてもらったりと、音楽の感動を広めていくことに役立ちたい、そして、ゆくゆくはアマチュアや若い音楽家が集い、経験を積む「登竜門」のような場になればよいな、と、旨いドイツビールを飲み明かす毎日です。

" o k t a v ."  Classical Music Pub
https://www.facebook.com/oktavklassik

posted by koe at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 2014年
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